ここは、ソウルシティ、物語の舞台となる世界。
ここでは多くのゾンビ達が生活している……
ゾンビと言っても、けして恐ろしい奴らばかりではない。なかには、あいきょうのあるやつもたくさんいる
これは、そんな愉快で楽しいゾンビ達のお話である………
「やばい〜遅刻だ遅刻!」
深夜12時頃、慌てて跳び起き階段を駆け降りて来たのは、ゾンビのコルクだ
「あ〜寝過ごした〜また、マスターに怒鳴られるよ〜」
コルクはレストラン、ブラッドシー(血の海)で働いているのだ
「スイマセン!遅れ…」
コルクが言い終わる前にカミナリのような怒鳴り声が聞こえてきた
「バカヤロ!さっさと支度しやがれ!」
マスターのブランさんだ。左目には眼帯をし、足も義足で、なんだか海賊のような身なりだ。しかし料理の腕前はピカイチ超人気のレルトランなのだ。
「マスター準備できました!」
「よし!これ?番テーブルまで運べ!」
そこには、今さっき出来上がったばかりの『腐れねずみのパスタ』と『血みドロスープ』が置かれていた、
人間にとっては死んでも食べたくない料理である
「お待たせしました。腐れねずみのパスタと血みどろスープでございます↑」
「ありがとう、うまそうだな!」
そう言って、勢いよく食べだしたのはガイコツの夫婦だった
「ごゆっくりどうぞ↓」
それから次々と入れ代わりにお客さんがやって来て、今日も、レルトランブラッドシーは、とてもにぎやかだった
「ありがとうございました!」
日も上がりそうになってきた頃、そろそろ閉店の時間がやってきた
「よし今日もお疲れ様!」厳しいブランさんも今日は店のほうも大盛況だったので上機嫌だった
「お疲れ様です、マスター」
コルクもなんだか嬉しかった
「よ〜し飲みに行くかな☆じゃ!あとはよろしく!」
マスターは上機嫌のまま町の中へと消えていった
「あ〜疲れた↓しかし今日はたくさんお客さんきたな〜」
コルクも片付けを終え、家に帰ってきた
「明日も早いし寝るとしますか〜ハァ〜おやすみなさ〜い☆彡」
外ではアサヒが昇り始めようとしていた↑↑
こうして、ソウルシティの一日は終わるのだった