私は天使の顔を見た。
意外とカワイイかも(*^_^*)
天使は面倒臭そうにため息をついて、言った。
「理解出来た?貴方は死んだのよ。だから、これから上に行く為の手続きするから。」
「えっ?まだここは天国じゃないんすか?」
「天国よ。言うならここは天国の受付窓口ね。」
「はぁ…」
「じゃあ、これ契約書だから、よく読んで記入して。」
そう言われて、書類を渡された。
その書類には身体の事、今までの行いについて、対人関係などについての質問や、天国に関しての注意事項等書かれていた。
「あの、ここのやり残した事を具体的に書いて下さいって所は何個でもOKっすか?」
「基本的には一つだけど…。あなたそんなに沢山やり残して来たの?」
「まぁ…。」
「なら、とりあえず書いといて。」
それで、私はそこにこう書いた。
?両親への親不孝
?姉貴への借金返済
?人生最後の女を作る
?ゴン(犬)と遊んでやる
まだまだいっぱいあったけど、このS気質な天使に怒られそうだったから遠慮して書いた。
「書けました。」
「記入漏れはないわよね?…よしっ。じゃあ少し待ってて」
そう言って天使は羽を広げて飛んで行った。
「あの天使、本物だったんだ」
私はまた眼鏡をかけて、穴を覗いた。
「おっ。変ってる。」
私が棺桶に入れられて、家の中へ運び込まれていた。
親戚のおっさんやおばちゃんが集まっている。
お袋が部屋の隅で泣いているのが見える。
「お袋…。」
「ちょっと…!!その眼鏡高いんだから無闇にかけないでちょ〜だい。」
天使がいつの間にか戻っていた。
「あ!すいません…。」
「手続き完了したわよ。貴方の無念消化期間は1ヵ月。」
「それ…何すか?」
「えっ?契約書ちゃんと読んだの?ったく…あなたのやり残した事を消化する為に下界へ降りれる期間の事よ!」
「俺、戻れるんすか!!!」
「一ヵ月だけね。無念があると天国のゲートで引っ掛かっちゃうから。」
俺はこうして、元の世界へ帰れる事になった。