「じゃあ、下界へ戻る前に注意事項を言うわね。
あなたが死んだって事実は戻っても変らないの。
あなたは下界へ戻ると、記憶や心はあなたのままだけど、体は別人になるの。
他の人にこの事を言ったらあなたは天国に行く前に消えて無くなっちゃうから気をつけて。」
「はぁ」
「じゃあ、このカタログから下界でのあなたの希望容姿を選んで。」
私は、カタログを捲ってキム〇ク系のサーファー風イケメンを選んだ。
「だいぶイメチェンね。笑」
天使に軽く馬鹿にされた。
「じゃあ、今日から一ヵ月間、よい旅を…」
天使が手を振った。
「ちょちょっと待って。どうやって下へ行くんですか?」
天使は私の後を指差した。
見るとさっきの穴が人一人通れる位に広がっている。
「そっから飛び降りるのよ」
「いや〜。無理っすよ。」
「何ビビってんのよ!!!あなた死んでんだから、どっから飛び降りたって平気よ」
「でも…タタタ高いっすよ?」
「グダグタ言ってないで、さぁ行った行った〜。」
天使はそう言うと、穴を覗いていた俺の背中をポンと押した。
「えっ?うそっ?マジでぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
私はバランスを崩して穴へ真っ逆様。