カミサマ 〜ラピス・サラサエル〜

BgwP←/  2008-05-19投稿
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 その後、巨大な音を聞きつけた町人たちが教会にやってきて、二人を見つけた。

 叫ぶように泣くアイサを人々があやすが泣き止まず、その内にアイサをずっと探していた家の者たちがやってきていた。

 彼はやはり、戻ってはこなかった。

 その日のうちに、彼を彼の家に―――教会に埋葬した。

 アイサはその間、片時も彼の傍を離れなかった。

 涙も嗚咽も止まることはなかった。家の者が連れて返ろうとした。
それでもアイサは彼の傍を離れようとしなかった。

 姉のように、妹のように、恋人のように。

 ずっとずっと、傍にいた。

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