武士になりたくて七

けい  2008-05-19投稿
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その頃、山の反対側の麓に陣を張っている軍勢がいた。
自国の領土で、悪行を働いている敵国の軍勢に対して、総攻撃するのか、後続の味方の軍勢が到着するまで待つのか…この二つの意見で揉めていた。

「むやみに打って出ては敵の罠にはまります!」

「今敵の軍勢は油断しているはずです!打って出るのが得策かと思われます!」

「味方の軍勢が到着するまでは此処を動かない方がよいのでは!」

互いの意見を主張し合って中々話しが先に進まないでいた。

軍議が始まってから、腕組みをし、聞いているのか聞いてないのか、目をつぶりながらずっと部下達の意見を聞いていたが、大将らしき男がいきなり立ち上がり、大きく目を見開きながら
「我が領土の村々を襲うとは言語道断!許せるものではない!敵の罠だとしても、我が軍勢は総攻撃を掛ける!皆の者よいか!」

「馬引けぇー!出陣じゃー!」
反対する者はいなく部下達は、大将の気迫に負けまいと精一杯の声で応える

「エイエイ、オッー!」

部下達は直ぐに出陣の準備に取り掛かり、終り次第直ちに山の山頂目指し進軍を開始した。



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