身近な恋

ORA様  2008-05-19投稿
閲覧数[379] 良い投票[0] 悪い投票[0]

※この話は80?体験談です。



僕はある女の子を好きになった。

始まりは今よりずっと前の小学6年に遡る。
小6と言えばやっと[恋]というものを理解し始める頃だ。


その女の子とは、保育園から一緒のそれなりに親しい付き合いである。
僕は普段親しいだけに、その娘を女の子としてではなく良き友達としてしか見ていなかった。

僕たちは小学の頃は凄く仲がよく周りから冷やかされたりもした。
(その娘はてきとーに受け流していた。)
僕はその時はただその娘と楽しく遊んで笑ったりするだけで満足だった。


だが、ある日そんな思考が大きく揺らいだ。


その娘は女の子の割に強気で勝ち気で負けず嫌いと、お墨付きの意地っ張りだ。だから周りの人とよく口喧嘩とかもしていた。


その娘は口喧嘩をして、負けると傷付いてすぐに泣き出す。
それを見て僕は
「なにやってんだか」
と薄笑いをしたりしていた。


だがある日、また口喧嘩で負けをくらいその娘は泣いていた。
今回泣かせたのは僕の友人だったので笑ってるのも悪いから「んなに落ち込むなって!」と声を掛けた。
するとその娘は泣いた顔でこちらを見て、一言、「うん、ありがとう…。」
と言った。

なかなかベタだが、
僕はその瞬間無意識に
「かわいい」と思っていた。
ありがとう、と言ったときのその娘は普段の強気なその娘とは全く別人のようだった。

その時のその娘は、しおらしく、フツーにかわいい女の子だった。



「かわいい」

と思いはじめてから、今までのように気軽に話す事が出来なくなっていた。
話すときも、向こうが目を見てきてもこちらは目を合わせる事が出来なかった。(多分、その辺りから人と目を合わせるのが苦手になったんだと思う。)

そんなこんなで、一ヶ月と少し経ったある日……………。

-次回へ続く-

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ORA様 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ