「んっ・・・―――」
怜は目をゆっくり開けた。
「えっ・・・、ココ何処?」
怜が辺りを見回した。怜がいるのはスィークレット・カムパニーの3年前の怜の部屋だ。
「おぉ、目覚めたか」
「!」
啓吾が怜の部屋に入って来た。
「ココは何処なの?」
怜が問う。
「そんなことはいいから、これに着替えて外に出ろ」
と、言うと啓吾は怜の方に服を投げた。そして、啓吾は部屋を出た。
「なんなの?あの人・・・」
―10分後―\r
怜は、啓吾の言ったとぅりに着替えて外に出た。
「おぉ、や〜っと来たか」
「外で一体何をするの?」
「決まってんだろ!記憶を戻すための訓練だ!」
「は・・・?記憶・・・?」
怜はキョトンとした顔で啓吾を見ていた。
―15分前―\r
「いいか、啓吾。記憶を戻すためには相手が印象深い事をしてあげればいいんだ」
「はぁ?印象深いって・・・?」
源二は考え込む。
「あ〜、そぅだなぁ・・・。例えば、いつもしていたこととか」
「いつもやってた事・・・」
いつもやってたこと・・・。
それは、お互いの能力をを高めあうこと。
いつも、俺と怜は一対一で戦ってたから。
たぶん、それをやれば思い出すだろう・・・。
「うっし、行くぞ!怜」
「はぁ?行くってなにが?」
「まぁ、とにかく自分の身を守ることはやっとけよ!」
と、言うと啓吾は右手を後ろに構えた。そして、思いっきり前に突き出した。
「な、何?これ・・・」
怜の方に物凄い風が吹いていく。
「・・・息が・・・できない・・・」
怜は、風の中から脱出した。
「おぉ、生きてた!」
啓吾が言う。
「何よ・・・、その言い方」
「戻ると思ったのになぁ・・・。じゃ、もぅ一発」
「はっ・・・?」
啓吾は、また構えて風を起こした。
「ふざけないでよ!」
だが、怜の周りをまた物凄い風が襲う。
「・・・っ・・・―――」
怜は、その場に右足を着いた。
「苦しい・・・」
怜は、右手を地面についた。すると・・・
「あっ・・・あれは・・・―――」
啓吾の目の前には、巨大な電気の壁が聳え立った。