仕事も終わり、
一人暮らしをする僕は、
家に帰り暗い部屋の電気をつける。
綺麗好きな僕の部屋のテーブルに、たくさんの写真が隅から隅までバラバラに置かれている。
テーブルの前に座った僕は、一枚一枚ゆっくりと見ていく。
どの写真も高校の時の親友二人と撮った男三人での写真ばかり。
一通り目をやった僕は
1番上に置いた
「一枚の写真」を手に持った。
この写真は四人で撮られていた…。
僕はゆっくりと目を閉じる…。
高校三年の春
僕ら「いつもの三人」。
『隆』、『裕二』、『太斗』
の前に現れた一人の転校生『昴』との物語。
またこの小さなアパートの静かな時に、学校のチャイムの音が鳴る…
つづく