今も思い出す君のことを…
優と初めて会ったのは19歳の夏。舞子に連れられて行ったカラオケだった。君はいつもはしゃいでいて何か変な奴って感じだった。そしてその時私が惹かれたのは君の親友の武だった。あの時は君にこんなにも恋をするなんて考えてもいなかった…。
武と付き合うようになってみんなで遊びに行くことが増えて、優がいつもみんなを盛り上げてくれていることに気付いたんだ。優しい人だなって…。
12月。武の浮気を知って泣いていた私に君は「なんで俺をえらばなかったの?」って笑いながら言ったよね。でもその時はまだ何も気づいてなかったんだ。
夜中に武と喧嘩して家を飛び出して、帰り道が怖くて優に電話をしたら、直ぐに迎えに来てくれた。優は顔をしかめて「何で武を呼ばない?大丈夫か?」って言いながら私を抱き締めた。あの日から君との秘密のデートが始まった。
武と別れるわけでもなく中途半端なまま、優と付き合っていた。そんな私に優は武に話そうと言った。
私はまだこの時優に対して本気ではなかった…だから優に「友達に戻ろう」と今考えてみると最低な事をいった。それでも優は変わらず優しい友達でいてくれたんだ。
続く