学校の屋上の警察署 ―笑い影3―

堀キコ  2008-05-23投稿
閲覧数[547] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「お前、、、何やった?」佐藤が真剣な顔で山村に聞いた

「、、、知るかよ、」
山村がふて腐れたように言った

「お前、このままじゃ笑い影に体温奪われて死ぬぞ、早く何したか言えよ」
佐藤が山村を説得する、

「うるせぇ!うるせぇ!!うるせぇよ!!俺は何もやってねぇよ!!」
そう言って山村は布団を頭まで被り、何も言わなくなった、

「あっそ、分かったよ。」佐藤はそう言うと魔玉を取り出し口に入れかみ砕き、
「ラファエル、」
と呟いた、すると佐藤は光り輝き額によく分からない印が現れ顔には一本の青い線が現れ、掌の中央には光り輝く小さな円も現れた
そして佐藤は再び山村を懐中電灯で照らし、出て来た笑い影に掌を向けた、すると笑い影は今までとは違う満面の笑みをして、

「あれ?影が元に戻った」
山村の影は笑ってはいなくて目も口も無い普通の影だった、

「ま、、真奈ちゃん、、、かえ、、、帰るよ、、」
佐藤はそう言ってヨタヨタしながら山村の部屋を出て行った、

「う、うん。じゃあ山村、じゃあ、、ね」
山村の返事は無かった

真奈は懐中電灯を切り佐藤を追い掛けた、



空は夕暮れで山村の部屋を橙に染めていた

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 堀キコ 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ