「んっん〜…」
目を開けると、私は電車に揺られていた。
「ここ何処?」
私は周りの様子を伺うが、地下鉄らしく、窓の外は真っ暗で何も見えない。
暫くして、電車が駅に停まる。私はとりあえず降りる事にした。
駅の名前を見て、そこが私が生前よく使っていた路線だという事に気付いた。
「てか、これから俺ど〜すればいいんだよ…。」
ここで、私は一つの疑惑が浮んだ。
つ〜か、さっきのは全部夢だったのでは?絶対そうだ!!!何真剣に考えてんだよ俺。
私はぼぉ〜っとする頭を冷まそうと、トイレに入って顔を洗う事にした。
トイレに入って洗面台の前に立ち、私は自分の姿に変な声を上げた。
「ひぇっ!!!」
用をたしていたサラリーマンが不思議そうに私を見た。
私は鏡に鼻が付くぐらいくっつけて、自分の顔を見た。
手で顔のあちこち触ってみる。
用を終えたサラリーマンが、不審者を見る様に私を見て出て行く。
「これ、俺!?えっ!?」
鏡に映る自分は、イケメン!
どうやら、私は本当に死んでしまったらしい。