「ごめんね。急に呼び出して...」
『いえいえ。大丈夫ですよ!』
「よかった。...ここじゃ何だから、裏庭行かない?」
『はい。』
ァタシは不二先輩に連れられて裏庭に来た。
裏庭は校舎で陰になっていて、花壇があり花が植えられていた。
名前は分からないけど、小さくて可愛い花。
「ハチさぁ...昨日国分先輩に送ってもらったんだって?」
『ぁッ...はい。』
「自転車に2ケツしたの?」
『はい。後ろに乗っけてもらいました。』
「ふぅ〜ん...
ハチ国分先輩のこと好きなの?」
『ぇっ!?なんでですか?』
「そう思ったから聞いてるの。どうなの?」
『絶対内緒にしますか?』
「うん。」
『好きです。国分先輩が』
「かっこいいもんねぇ」
『はい。』
「面白いし。」
『はい。』
「優しいし。」
『はい。』
「俺も好き。」
『はい。...えっ?』
「俺も国分先輩が好き。ハチが好きになったのよりももっと前から...」
『それは...どういう...意味ですか?』
「そのままの意味だよ。」
『本当ですか?』
「うん。」
ァタシは頭の中が真っ白になった。
不二先輩が国分先輩を好き?どうゆうこと?
「引いた?
でも、ハチには言っても平気な気がして。」
『ァタシ...「やっぱ忘れて!」
『不二先輩...?』
「ごめんね。」
不二先輩は笑って立ち上がって裏庭から出て行こうとした。
『先輩!ァタシ先輩のこと気持悪いとか思いませんよ!最初はビックリしたけど、人を好きになることは悪いことじゃないです!!』
「ありがとう。」
不二先輩は振り向いて囁いた。