二人 †彼女タチハ、コレデイイ†

BgwP←/  2008-05-25投稿
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「ああ、つまらない」

 ふくらはぎ程まである切り揃えられた黒髪をはためかせながら、ノンはため息とともに吐き捨てた。

「ふふ、おもしろいね」

 肩の所で切り揃えられた銀髪を指でもてあそびつつ、イェアは無邪気に囁いた。


 なにが、など問うまでもない。


「ああ、世界はなぜこんなにつまらないのだろう?」

「ふふ、世界ってなんでこんなにおもしろいんだろうね?」

 二人一緒に、まるで打ち合わせたかのように呟いた。


 正反対のことを、

 正反対の彼女達が。

 鏡のように、

 影のように。

 二つなのに、

 一つのように。



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