この館は魔物が住まう崖淵斜陽館でございます。
本日のお客様は『飴玉』でございます。
では、
飴玉がポトリと、前を歩く紳士の、ポケットから、溢れ落ちた。
男は迷う事無く、飴玉を拾い、包んでいたセロファンを剥いて食べた。
「落ちたものだ、黙って食べて何が悪い。」
又、前を歩く紳士のポケットから、飴玉が落ちた。
男は、飴玉を拾いあげると、前を歩く紳士に
「スイマセン、飴玉を落とされましたよ。」と…
前を歩いて居た紳士が振り返ると、男が助手をしている、A博士ではないか。
助手「先生、申し訳ありません。前に一個の飴玉を勝手に食べてしまいました。」
と平誤り。
A博士「実験は成功だな、嘘つき助手が、此処まで正直者に成るとは。」
実は、この飴玉は、正直に成る成分が含まれているらしい。
助手から、渡された、落とした飴玉をA博士は、ほおばりながら、微笑んだ。
暫くして、A博士の容態がオカシク成る。
A博士「ううぅ〜、スマン事しました、許して下され、R博士よ、貴方のアイディアをパクってしまいました。」
泣きながら、反省した模様です。
如何でございましたでしょうか。
次の、お客様は、貴方かも知れません。