死体処理少女・五

黄粉  2008-05-25投稿
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夕方、学校が終わり、裕也はさっそく橋本の家に向かった。

きっと橋本が女子生徒達を殺したんだ・・・。

苛立つ気持ちを引きずりながら、裕也はやっと橋本のアパートの前に来た。

ピンポーン

インターホンを押した。

「・・・・・」

しかし、返事がない。

「橋本?」

とりあえず扉をあけてみた。

「誰ですか?」

そこには、橋本がいた。普段着だと、さすがに雰囲気がちがった。

「あ、先輩ですか。こんにちは。」

素っ気なく答えると、橋本は裕也を部屋に入れた。

「それで、何か用ですか?」

無表情でかつて人殺しの犯人が言った。

「橋本に聞きたい事があってさ。いきなりだけど昨日、俺とあうまえに理科室に入ったか?」

裕也は、震える声で言った。

しかし、橋本は、

「いってませんよ?それ、今日の理科室の撲殺死体の事の話ですよね?」

裕也はいきなり恐ろしくなった。

「なんで知ってる?」

橋本は何も答えない。

橋本は今日は学校を休んでいたはず・・・なのに何故、知っているんだ?

「誰かに聞いたのか?」

きっとそうだ。

そうであってくれ。

「違いますよ。私、見ましたから。あの時、第二理科室の掃除してて、たまたまみたんです。殺人現場を。」

橋本はそういって、笑った。

橋本の笑顔をみたのは初めてだったが、恐ろしかった。




「いい加減にしろよ!!だいたいお前なに者なんだよ!」


裕也は、橋本の正体をつきとめるためにした。




人形のような無表情な人間。

奴はいったい何者なのか・・・・・・

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