愛のうた EXILE〜ATSUSHI〜1話完結

EXILE.LDH@AtsushikaM  2008-05-25投稿
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いずみ『あのー、開けます。』

あつし『………。』

ピーーーッ、カチ…開いた!


開けたドアの廊下のその奥には、シンプルだけどオシャレで高そうな家具が置いてあった。

芸能人の自宅ってやっぱり違うわ。ア然としちゃった。


とりあえず、彼の上着を脱がせてソファーに寝かせた。
眠ってる…グラサンかけたまま…

ふふっ…ちょっと愉快だった。

寝る時もグラサンなんてね。


でも…あつしが…
憧れていたあつしが目の前にいるなんて…ありえない。


でも、どこをどう見てもEXILEのあつしだ。


これは夢?


…ならまだ覚めないで。もう少しこのままで居させてね。


グラサンをゆっくり外してみようかな…緊張して手が震えそう。
心臓の音も聞こえちゃいそうで恥ずかしい。

そっと、グラサンを外した…。

ふぅ〜、あつしは寝ている。

テーブルにお水の入ったグラスを置いて、カードキーも置いて帰るかな…。

もっと部屋の中をみたい気もするけど、やっぱりよくないよね。

でも…このまま帰ったら…………。


あつしは起きたら私の事を思い出すのだろうか。私は考えてしまう。


きっと、たまたま通り掛かったのが私だっただけで、他の人がここへ連れて来たかも知れないし。


泥酔しすぎて何も覚えていないだろう。

切ないけどこのまま帰ろう。

私は未練タラタラでその場を離れた。


帰宅中、いろんな後悔が押し寄せてきた。
携帯の番号をメモして置いてくればよかったとか、

起きるまでいたら…とか、そんな後悔ばかりとあつしの事でいっぱいだった。


そして、夢のような出来事から1週間が経った…。
1話終了。

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