もう起きないって?
…
『死んだ』ってこと…?
私は隼人の部屋に行くと、綺麗な顔をした隼人が寝ていた…。
華奈「ねぇ起きて?…隼人…」
必死で隼人を揺らし、叫んでみた…。
隼人の母「…」
華奈「…どうして?…起きないよ?おばさん……」
隼人の母「うん…華奈ちゃんには隼人言ってなかったのね…」
華奈「何も聞いてないっていうか、…おばさんは何を聞いてこんな隼人を見ているの!?それでこれを信じられるの??」
隼人の母「…あのね、おばさんが初めて聞いたのはね、一ヶ月前くらいの事でね…」
華奈「だから何をです!?」
隼人の母「…隼人が一度未来に行ってた事は知ってるよね??」
華奈「はい…」
隼人の母「いつかお父さんに隼人が『やっぱり親父の仕事継がない』って言い出してね、その時お父さん『何故だっ?』って怒鳴っちゃって、そしたら隼人『俺親父の仕事をついでトラックの運送中に事故にあうんだ』って…」
(私が隼人の家に行った日だ…)
隼人の母「何度も説得したのよ?そんな事わかんないって…でも言う事聞かなくて、隼人の好きにさせる事にしたの…」
華奈「それで今日、事故にあった日で、昨日寝たままもう起きないって事ですか?じゃあ事故にあってないじゃん…」
隼人の母「…きっと
『死』は簡単に変えられるものじゃないのよ…
正直おばさんも信じられないの。
それに…隼人自身…今日死ぬつもりなんてなかったはずよ…。」
華奈「…どうしてですか?」
おばさんは私に、
『DEAR 華奈』
と書かれた、手紙を渡してくれた…。
つづく