これは後日談なんだけど、Ｃは首吊って死んでたのに､警察の検死結果は"ｼｮｯｸ死"だった｡
何かあって､ｼｮｯｸ性の心臓発作で死んだ後に､誰かが首吊りの様にＣを吊り上げたんだろうと…｡
それで､事件性が高いって事で警察も色々調べ出した｡
あの時一緒だった俺らも､詳しい事情を聞かれた｡
俺はあの時見た"五右衛門"の話しをするべきか迷ってたんだけど､どうせ信じて貰えないと思って話さなかった｡
警察署にＢと呼ばれて､担当の刑事が来るのを待合室みたいな所で待ってる時に､たまたま警察官のﾋｿﾋｿ話すのを聞いたんだけど､こんな内容を話してた｡
｢まただってよ｡〇〇公園｡｣
｢うわっ｡また死神かなぁ…｣
｢だろうな｡手口が一緒らしいし｡｣
｢可哀相に…まだ高校生だったらしいよ｡｣
それから､Ｃの死は正式に事件として扱われて､犯人逮捕に警察が色々やってくれているが､未だに犯人は逮捕されていない｡
五右衛門が警察に｢死神｣と呼ばれる凶悪犯にしろ､この世に存在しない化け物にしろ､どっちみちあの町に､得体の知れない奴がまだうろついてるのは確か…｡
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