「こんなところにお店?」辺りはすっかり暗くなり始め、街の街灯が光りはじめていた。
「いらっしゃい…」白髪の老人がユータに声をかける。
「ここは一体何屋なんですか?」地面に引かれた紺色の絨毯の上に並べられた様々な品物。初めて見る物ばかりだった。
「ここは、ヤマタイコクのナンデモ屋さ…」老人がニカッと笑う。
「ヤマタイコク?」
「東の大陸の事さ…まぁ…ほとんどしられていないがね」
「へぇ〜…」
「兄さんは侍かい?」
「さ、サムライ?」
ユータが聞き慣れない言葉を聞いて首を傾げる。
「(笑)知らないか…まぁ…ここで言う…騎士みたいなもんかねぇ」
「まぁ…騎士じゃないけど、モンスターを倒すのが仕事かな」老人がユータを見ながら口を開いた。
「武器はどこに?」
「それが…ちょっといろいろあって壊れちゃったんだ…だけどたいしたお金もなくて…」
「ふむ…ちょっと待っておれ…」老人が立ち上がると積み上げられた木箱の中をあさりはじめた。
そして「おぉ?あったぞ」老人は木箱に手を突っ込んで一降りの剣を取り出した。
それはユータが今までみた事のない剣だった。