体、軽い・・・・
しばらく僕は寝ていたらしい。
すごくスッキリした。頭の痛みもとれた
「ふあぁ〜スッキリしたぁ・・・」
僕はドアを開けてお母さんのいるリビングに向かおうとした。
「お母さん・・・俺良くなったみた・・・」
ドアノブに手をかけようとしたのだが、手応えがない。
空振ったのかな?
また掴もうとした。
が、無理だった。
ドアノブを空振ったのではなく、自分の手が透けていた。
「・・・・!?」
訳が分からない。
僕は、透けている!?
まさかと思い、後ろを見た。
寝ている自分がいた。
僕は、死んだ・・・?
それとも幽体離脱?まさか僕が?
「おい、起きろ!」
自分の肩を揺さぶろうとした。
だが透けて肩をすりぬけるだけだった。
「やだ!起きろよ!」
どんなに叫んでも、自分は起きない。
このままじゃ・・・