ありがとう

黄粉  2008-05-26投稿
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いくら叫んでも、起きない自分の死体。

このまま僕は死ぬという事になるのか?

「・・・」

恐ろしくなった。

死体の前でへたっていたら、母が部屋に入ってきた。

「敬太?大丈夫?」

母は僕に近づき、僕のおでこに手をあてた。

「お母さん!」

気付いてほしかった。だが、振り向いてすらくれなかった。

「あ・・・、冷たい・・・。」

母は僕(の死体)の異変に気付いたらしい。

「お母さん!!ここだよ!振り向いてよ!」

呼びかけるが、母は、玄関にある電話の方に、走って行った。

「あぁ・・・、ヤバイ、俺・・・!」

玄関からは、母の鳴咽を漏らしながら、医者に電話をしている声が聞こえた。

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