死体処理少女・七

黄粉  2008-05-27投稿
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昨日の橋本の言葉が頭を離れなかった。

明日学校で・・・。

気になって気になって仕方なかった。結果、寝不足になった。

眠くて学校に行きたくなかったかが、橋本の事が気になったので、行くことにした。

昨日、扉越しに聞こえた橋本のかすれた声。あの時、橋本は泣いていたのか?


しかし、今の裕也には分からなかった。

―――だが、それが今日わかるのだ。










裕也は、すっかり机の上で居眠りをしかけていた。

「田口、昨日眠れなかったのか?」

隼人が話し掛けてきた。しかし、裕也は無視した。今は誰とも関わりたくなかった。

「ん?田口、なんか一年の子が呼んでんぞ?」

一年?

「橋本麻里奈か!?」

裕也はあわてて起き上がった。

「うん。教室の前。」

隼人が指差した所に、橋本麻里奈がいた。

「橋本!」

廊下に出ると、橋本が立っていた。

「先輩、・・・昨日の話・・・、お話します。」

裕也と、橋本は、誰もいない校舎裏へと、向かった。

「で?なんなん話しって。」

橋本は、なんとなく泣きそうになっていた。

「私のが・・・、両親を殺したんです。」

裕也は息を飲んだ。

「お前、親から暴力受けてたから殺したのか?」

橋本は首を横にふった。

「知ってたんですか・・・まぁ有名ですからね。」

「橋本は親の暴力が嫌になって自殺しようとした。だけど、死ねなかったんだな?だから親を殺したんだろ。」

裕也は、知っているかぎりの、殺人にいたるまでの動機を話してみた。

「そうなんだろ?」

橋本は顔を上げた。

「違います。」




「え?」



「私は・・・」



それから橋本は、静かに語り始めた。

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