愛のかたち

木下 悠  2008-05-27投稿
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『あんたの事なんか考えた事もなかったわ!』


愛子が小学2年生の時、
家出から帰ってきた母に
言われた言葉。

愛子には、4つ上の兄慶がいる。
家出から帰ってきた母は、
慶を抱き締める。
「寂しい思いさせてごめんね。ごめんね。」と。
愛子は見てるしかなかった。
どうしたら、私も抱き締めてもらえるか、愛子にはまだわからなかった。


今から3ヶ月前…。

学校から帰ってきた愛子は、
家の前に母の自転車を見つけ
共働きで昼間いつもいない母が帰ってきてる!
嬉しくて家に入ってみると誰もいなく、
1通の手紙を見つけた。

愛子にはよくわからなかった。
ただ、母がいなくなった。
それだけしかわからなかった。

訳がわからず、近所の母と仲のいいおばちゃんに
その手紙を見せた。
すぐに父が帰ってきた。

愛子にはよくわからなかった。
ただ、母に何か事情があったとしか。



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