日常茶飯事? 〜10〜

梨希  2006-05-13投稿
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「蓮!」

「何?」

「寂しい時は、オレの部屋、いつでも空いてるからな!」

「・・・優しいね、お兄ちゃん。」

「妹には優しくしないとな!妹叩くとか(おかわりしたのに残すとか)ありえねぇからな!」

「・・・なんかどっかで聞いた事あるけど、ま、いーや。ありがと。」

「ヘヘヘッ!」

寂しくてお兄ちゃんの部屋に行くよりか、
お兄ちゃんが寂しがって、私の部屋に来ることの方が多いと思うけど。
怖がりなクセに稲川淳二見るかっつーの普通。
あれ、あり得ないくらい怖いからね・・。

「暖かいな〜♪そだ!蓮、散歩いかね?」

「散歩か〜・・いい「おい蓮。」ん?」

「パソコン、空いたぞ。」

お父さんだ。・・・・パソコン・・・空いた!!??

「オラアァァァアーーーーーー!!!!!」

ダ〜〜〜ッシュ。あぁもう私女じゃないわ。

“ドスンッ”     パキッ・・・

勢いよく回転式の椅子に腰を下ろす。
そして、ポケットに手を突っ込み、くしゃくしゃになった暗号のシワを
見やすくするために、少し強めに撫でる。

「蓮〜?どーした?」

「お兄ちゃん!暗号解ける瞬間がキタよ!」

「・・・暗号?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暗号。・・・・・・
暗号・・・・・・・・・あっ!!!暗号!!」

「おせーよ。もうウィンドウズ開いたし、解読しちゃったよ。」

「どーやって!?どーやったんだっ!?」

「え〜っとね。まずパソコンのキーボードをローマ字入力にすんの。
それで、この『っびvzbdwgqvs 9¥dh 』を打ってみる。」

カタカタと、まだ慣れないパソコンのキーボードを打っていく。
やっぱり。これが正解だ。間違いない。

お兄ちゃんは、パソコンの画面ばっかりを見ている。
私はこの私の手元を見てほしいんだけどな・・・。(説明めんどい

「で、これがどうした?」

「ふ〜・・・今度はもう1回ゆっくり打つから、私の指を見てて。」

「分かった。」

「あっ。違う。このキーボードを見てて。」

「?分かった。」

指見てって言ったら絶対、『見たゾ』で終わっちゃうから。
あーよかった。気付いて。

もう1度ゆ〜っくり、キーボードを打つ。
よかった、今度は私の指を追いつつも、キーボードも見てる。

しかも、顔が明るくなってきてる。

〜続〜



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