死体処理少女・完

黄粉  2008-05-28投稿
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今日も長い一日が終わった。

下校する生徒。冗談を言って、笑い合う生徒。

皆幸せそうだった。

まるで、昨日の撲殺事件はなかったかのようだった。

その学校の生徒の一人、橋本麻里奈は、友達と一緒に下校していた。

「麻里奈、三年の先輩、昨日から行方不明になってるの知ってる?」

「あぁ・・・、知ってるよ。」

麻里奈は、溜息混じりに答えた。

「麻里奈あの先輩と付き合ってたでしょ?」


「え〜付き合ってないよ!たまたま仲良くなっただけだって!」

麻里奈は、笑いながら否定した。

「嘘だ〜」

人気のない通学路に、二人の笑い声が響いた。

そして二人は、麻里奈の家の前で別れた。

バイバーイ!また学校でね〜!

バイバーイ!





ガチャ






バタン






「先輩、居心地はどうですか?」

麻里奈は、倒れている少年に話しかけた。

「・・・・」

しかし、少年は何も答えない。

「すみませんね。内臓、全部出しちゃって。」

その言葉のとおり、少年の内臓は、あらかた掻き出されていた。

「だって・・・、死んだ体には内臓なんていらないでしょ?腐るだけですよ。」

そう言いながら、麻里奈は少年の頭を、膝の上に置いた状態でねかせた。

風は少し冷たくなりかけていた。

もう誰もいなくなった民家へと、少し冷たい風が吹いた。

もう誰もいない・・・・・・・その民家の住人達は、今はアパートの中庭で眠っている。









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