蹴り飛ばしたカプセルの中から、三体の化け物が出て来た
人と動物をパズルのようにくっつけた体
ウサギ顔
やばい!
「美波!」
僕は美波に向かって叫んだ
「でも私………。」
まだ美波はショックから立ち直れなかった
「逃げるんだよ!死ぬぞ!?」
美波の手を引いた
が、歩く気力さえ無い美波はすぐに座った
見兼ねた僕は美波を抱えて走った
体が軽い………人食鬼の体が思う用に動く…!
美波を一旦、地上出口に近い所に 置いた
「いいか、美波……絶対ここから動かないでくれ!」
何をしているんだ
僕は早く逃げなきゃ駄目なのに
いや、どっちみち逃げたとしても、澤谷をあのままにしたら、また被害者が出る
だから僕は戦う事にした
近くに武器はあるか…!?
入口付近に、斧…?らしき物を見つけた
既に使用ずみなのか血糊だらけ
手に取って、迫り来る化け物の方行に向かって走った
全部で三体
まず一体目は、掴み掛かって来る手を払いのけ、蹴り飛ばし、脳天に斧を振り下ろして倒した
二体目の怪物はなんと言ってもデカイ!
三?はあるだろう
いきなり両手で地面をたたき付け、ホコリを辺り中に舞わした
見えない!
と思ったら左腕に激痛が走った
左腕の一部が……
無い…!
二の腕等辺の所をちぎられたのだ
それを食べてニヤニヤしてるウサギを見て腹が立った
人食鬼体特有、異常な身体能力で天井まで飛び、斧を力いっぱいに振り下ろした
ウサギの化け物は真っ二つ
我ながら恐ろしい力だ
三体目は怒りに身を任せ、すぐに一撃
首が飛び、これまた果てた
フゥ……………
そうだ!澤谷は!?
分厚い扉に向かって白衣の男が走って行った
「逃がすかよっ!!!」
「ふ……ふふ…み…見事だな…。」
息を荒げ、振り向く
ここは何だ?
橋…?
何故地下に橋が…?
近くには滝もある…
「残念ながら………今回のゲームは私の負けですな。」
スイッチを押す
滝の下口が開いた
街の池に続いている。
「待てよ!」