スタアの恋 TRINITY〜ARATA〜 2話No.2

MIZUKI@VENUS.T  2008-05-30投稿
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街はすっかり夕暮れ。
西武デパートに入ろうとしたその時だった。

男『すみません。』

後から声がした。

振り返るとスーツを着た茶髪の男性がこちらを見ている。


いずみ『何ですか?』

男『あの、私は芸能事務所の者です。』


私に名刺を差し出した。その名刺に書いてある事務所の名前に私は驚いた。

その名刺には、TRINITY事務所、マネージャー江口巧。そう書いてある。


江口『やっと見つけられました。貴方は1週間くらい前にアラタにお会いになりませんでしたか?』


いずみ『ホントにアラタのマネージャーさん?』


江口『そうですよね、いきなり名刺渡されて信用できないですよね。

私は名刺の通りTRINITYのマネージャーです。信用できなかったら事務所に問い合わせて確認して下さい。』


若作りしてるけど年は私より上っぽい。TRINITYのマネージャーらしいと言えばそうかも…派手だから。(笑)

私は用心深くも事務所に問い合わせた。


いずみ『信用します。アラタに会いました。
でもどうしてアラタに会ったのが私だってわかったんですか?』

江口『それはこれから説明します。ここで立ち話もよくないので。

これからお時間ありますか?私と一緒に来て頂けませんか?』

いずみ『行くってどちらへ?』

江口『行けばわかります。』


なんだか強引な感じ…。何なの???


とにかく、アラタに会える可能性大だから行ってみるしかない。


デパートの前に黒のワゴン車が止まっていた。
後部座席のドアが開いた。


江口『どうぞ。』


いずみ『失礼します。』


中へ入ると、20代前半の男の子が運転席に座っている。


江口『出して。』


TRINITY専属のドライバーかしらね。


江口『そう言えば、お名前を聞いてませんでしたね。』


いずみ『私は、森下いずみと申します。


で、何でアラタと会ったのが私だってわかったんですか?』


江口『あっ、それは本人に聞いて下さい。』

なんで、そこまでして教えてくれないのよ(怒)

気になるじゃーん。

続く…。 2話No.2



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