Tetra 二

FANG  2008-05-30投稿
閲覧数[417] 良い投票[0] 悪い投票[0]

エース

Aという文字をトランプのエースと読むからエーじゃないらしい

彼はなかなかのマイペースで、時間にルーズだが、使命感は強い


「アル!今日は俺達のナワバリ広めるんだからな!エースは絶対連れてこい!」
リーダーは待つのが嫌いな性格だ…!
せっかちでうるさいけど、しっかりしてて、兄貴肌だから、リーダーに引かれる猫も少なくは無い 。


さてと………
エースは多分……
三丁目の廃墟で魚食べてんだろうな……




僕はリーダーに軽く会釈して三丁目まで全速力で走った


家の屋根と屋根を跳び移り、最短ルートで廃墟に向かった
この飛び移り、実は相当難しく、自分の跳べる距離、滑りづらい瓦、他の猫達のナワバリを考え、跳ばなきゃいけない
失敗すれば、大怪我する



やっと着いた
屋上に向かう為に、階段を伝って走る

「エースッ!!」
屋上に着くなり、僕は叫んだ

「うん…?」
魚をもしゃもしゃ食べながら眠そうな顔している



「いやっ…うん?じゃなくてさ…!」
手を引っ張る
「またリーダー…?」
メンドクサそうな顔をする

「いいから早くしろって!」

エースと一緒にリーダーの所に向かった



「リーダー!」

息を切らし、二丁目の裏の通りに着いた

「おいエースッ!おせぇんだよっ!!」
リーダーが鰹節を噛みちぎる





「いやあ…ごめん」



続く



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 FANG 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ