ワーキング・プアからの脱出 4

楽園 海風  2008-05-30投稿
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復活のお知らせ
前回、連載中止のお知らせをいたしましたが、文芸社との契約は金銭的理由により白紙に戻りました。
お騒がせいたしましたが再び連載を再開します。それではお楽しみ下さい。
この弁護士は、会社移転の際、連棟の切り離し問題でお世話になった先生でした。180センチ以上はある長身で、体と同じく声も大きく、何事もてきぱき処理してくれる、頼りになる先生です。
相談の結果、4月末、ゴールデンウィークの連休に入る前日の朝一番に従業員に説明して、解雇予告手当て、退職金を支給し、会社をロックアップする事に決めました。
弁護士の先生に、全ての負債状況を一覧にして渡し、手形、小切手、代表印、クレジットカード等、金融に関係するもの全てを預けました。
私の家族と、義父の家族、合計7名は、私と義父の自己破産によって、住む家を失います。勿論、自己破産したからと言って、直ちに家を追い出される訳では無く、差し押さえになるまでの猶予期間はありますが、会社関係の債権者が、押しかけて来る可能性があり、とても住み続ける事はできませんでした。私たちは移り住む家を探しました。状況から判断して、2ヶ所借りるよりも、7名同じ家に住む事にしました。
住み慣れた某市内から移り住む場所は、南と決めていました。北はイメージ的に暗くて寒い感じがしたからです。新たな生活を始めるのは、暖かくて、明るい南方面と決めていました。
義母の生家がある某市で賃貸物件を探しました。JR某駅の近くに小さな不動産屋を見つけ、一戸建てで、家賃は8万円前後で探してもらい、3物件が見つかりました。
一つ目は、駅にも近く、家賃も安かったのですが、かなり古い文化住宅でした。1階に6畳2間、2階に同じ6畳2間の合計4部屋あり、広さ的には十分でしたが、義母が文化住宅はどうしても嫌だというので止めました。
二つ目は、3階建ての一戸建て住宅でした。1階はシャッター付きのガレージ、2階、3階が住居になっていました。広さ的には問題無かったのですが、階段が狭く急勾配で、足の弱い義父の事を考え、止めました。
三つ目に案内されたのは2階建ての一戸建て住宅でした。1階にダイニング・キッチンとリビングと和室、2階に和室2間とフローリング1間と物干し用のベランダがありました。
家族全員一致でこの物件に決めました。つづく

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