曖昧me mine;?

そぼろ飯  2008-05-31投稿
閲覧数[363] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「もうすぐ学校祭だね」
「あぁ」
「どうしたのよ佐月。さっきからあんた『あぁ』しか言ってないよ」
「あぁ」
私は今すごく傷心気味だ。原因は勿論、清太だ。
清太が南先輩に告白されたからだけではない。
自分が清太を好きだと気付いてしまったからだ。
「清太君となにかあったの?」
「なんも…」
「……。」
「なんにも……ある」
私と会話してるのは親友の真紀子である。彼女に私はなかなか嘘がつけない。
ついたといてもすぐに見破られる。
「ついにあんた達にも進展ねぇ。悪きにしろ善きにしろ」
真紀子はしみじみと頷く。
「私、清太が好きみたい…」
「え、今まで自分で気付いてなかったの」
は?
どういう事
「絶対あんたら両想いだって前から気付いてたし」
「……それはない」
だって清太は南先輩の事、カワイイって言ってた。それにあの顔…私には絶対しない。
結局私の片思いだった。
「告白しなさいよ」
真紀子はまっすぐな目で私を見つめた。
「告白して想いを伝えなさい。そうすりゃ全部はっきりする。曖昧な関係からも解消される」
曖昧な関係を解消する、それは私がずっと望んでいた事だ。
そうしよう、だってこのままじゃ苦しいままだ。
「わかった」
私ははっきり頷いた。
もう曖昧でいることなど許されない。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 そぼろ飯 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
翌朝ぷるるんっ!!
★オールインワンゲルH★


▲ページトップ