明………
僕は銃を握りしめる
「覚悟は出来たな?」
明が笑う
「…あぁ………。」
僕は素っ気ない返事をした
「…1!」
色んな事があったな…
明と再開して…変な人形に会って…人の肉を食べて…美波と知り合って…ウサギが現れて…。
明が裏切って…
「2。」
でも僕はそれを当たり前にして受け流していた
「3…。」
この銃を撃ったらどうなる?
明は死ぬのか?
僕は…?
いきなり自分の親友を撃てって…親友に言われるなんてさ……。
「4」
あれ?
なんで………
なんで泣いてんだろう…。
体が…銃を…握れない…
なぁ…明
お前…
「5」
パァン!
という音が聞こえる
火薬の匂いが辺りに広がる
ドサッ
僕は膝を落とした
胸が…熱い……
血が…
「諦めるのか?」
明がまた笑う
…………
手は…まだ動く…
銃口を明に向ける
「来いよ、撃って………この腐った世界を救済してくれよな!」
違う
違うんだ
「違う………確かに…自分が正しいと勝手に信じて…他人が見えなくなる奴もいる………。」
僕はゆっくり立ち上がる
「そうだ……だから俺は世界を救済する、もう二度と俺みたいな化け物を作らないように……、俺は選ばれた者、世界はもう一度再誕しなければいけない。」
橋の冊によっ掛かり、銃を構え直す
「お前は知らない………人は過ちを犯し…考え直して…それからはやらないと誓う……心を持ってる生き物なんだよ!」
胸が痛い
でも説得しなきゃ……
明は…!
「なのにどうして!…お前はその世界を壊そうとするんだ!?人と人が手を取り合って前に進む!こんな簡単な事が出来ない奴だっているよ!?でも…!」
明が苦難の顔をする
「人は必ず……誰かと触れ合う権利はあるんだ……。」
駄目だ…銃を構えられない
「オラクルTetraがいる限り、世界は救えない。」
明が口を開く
と、同じに赤いスイッチを取り出し、押した
「俺が知った全てを話す。」
急に滝が揺れる
地震?
「爆発させるのさ……。」
マジかよ…!