好きでした。昔から ずっと見てました。
でも 今は−−−−…
「え?」
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜!桜!もう一回言うよ!!あたしね 遠野くんと付き合う事になったの♪♪」
と、あたしの目の前で嬉しそうに微笑むのは
あたしの友達、
南 あんじゅ 中2
その隣でペコリと頭を下げているのは 遠野 広秋 中2
そして 私は春崎 桜 中2
「な…んで……!?ちょっ……と……来て!!」
と、あんじゅの手をひっぱり女子トイレに行った。
「なんで!!?あんじゅは……あんじゅだけは……あたしが遠野君の事好きなの知ってるのに!!!一体なんのつもり!!?」
と、少し怒り気味で言うとあんじゅはため息をついてから
「だってしょうがないじゃん!桜の恋バナ聞いてたら あたしも遠野クンの事好きになっちゃったんだもん!!で、告白したらいいよって行ってくれたんだも〜ん♪♪」
「そんな………」
ぼーぜんと立ち尽くす私にトドメを刺すかの様に
「まぁ……結局、遠野クンは桜の事なんにも思っていなかった事でしょ……」と言い トイレを後にした
『酷い………なんで……なんで…?あんじゅ…信じてたのに………!!』