お父さんには首が見えたのではなく、俺の部屋全体がピカッと金色に光ってみえたらしい。
俺には首がスーッと消えただけにしか見えなかった。
そしてお父さんが部屋に入ってきて何があったのかを聞いてきた。
俺は旅行帰りに起こった事から全てを話した。
お父さんは黙っていたが、突然「実はさっきリビングでテレビ見てたら、階段を上る気配がしたんや!何かなとか思てたけど気のせいや思てテレビ見てたんやけど、何十分かしてからお前が上で暴れてたから見にきたんや!!」と言っていた。
もし又首が出てきたら・・・と考えるだけでゾクッとしたのでその日からなるべく家族のいる方へいる方へと移動していた。
流石に何ヵ月もあの首を見ていなければ大丈夫だろうと自分の部屋で寝ることにした。
朝になっても何処も変わっていなかった。
その次の日も、そしてその次の日も何も変わった事はなかった。
ー続くー