第1章:俺の朝
『大輔が今からキスしてくれるなら…一万プラスしてもいいよ。』
『…キスだけでいいの?…じゃあ深いのしてあげるよ。』
俺の腕が彼女をひきよせる
彼女の口から漏れる甘い声
男と女なんて…
こんなもんだ。
〜出張ホスト〜
それは金でつながる一時の恋人。俺はいつもは店にいるが、今日は違う。
お得意様直々のご指名で、自宅まで恋人(出張)としてきた。
この女の人はでかい貿易商の重役さん。子供が一人いるって聞いた事がある。
でも結婚はしていないらしい。未婚の母だそうだ。
たまに上位クラスのホストを高い金で出張させては仕事の疲れを癒している。
で、今月4位の売上を出した俺が呼ばれたって訳。
ゴーン ゴーン
馬鹿でかい柱時計が12時(恋人終了)の時を刻んだ。の時を刻んだ。
『緑さん。恋人終了です。』