【嘘つき...】
「今日の部活は、セッションね〜。」
「『「は〜い!」』」
ァタシと不二先輩の話し合いが終わった頃国分先輩が声を張って部活開始の合図をした。
「ハチさっき不二と何はなしてたの?」
ァタシがドラムをいじっていると、国分先輩が近くに来て話し始めた。
「不二はさ...ちょっと変わった奴なんだよね。
だから...」
『だから...なんですか?』
「気をつけた方がいいって言うか...」
『大丈夫ですよ。不二先輩はそんな人じゃないです。』
「そう...」
国分先輩は溜め息を吐きながらカバンが置いてある所へ戻って行った。
国分先輩はどうして不二先輩の事を悪く言うんだろう...?
何か...あった?
『国分先輩〜。』
「ん〜?」
『何やるんですか?』
「文化祭でやるやつ〜」
『オリジナルですか?』
「うんっ!」
ァタシ達【万華鏡】はもともとコピーバンドだったけど、今はオリジナルの曲を作って演奏している。
「行くよ〜!」
「『「は〜い!」』」
『1・2・1234』
〜♪〜♪〜♪〜
ァタシはこの時間が好き。国分先輩の歌を聞きながらドラムを叩いてる瞬間が好き。
この時、これからァタシ達がどうなるかなんて...考えてもみなかった。
to be continued