「ええ、何とか…、それより、ロザラムさん一人で確認をされてるんですか？」ロイは怪訝そうな表情で、ロザラムに尋ねた。
「いや、さすがにこの範囲を一人でやっていくのは難しいからね。チームを編成して作業に当たってるよ。今、僕以外のメンバーは、休憩を取っている所なんだ」
「そうだったんですか」
ロイは納得したように大きく頷いた。
「あの…それでしたら、ミリスさんやエミリアさんは…？」
リリーは躊躇いながらも、思い切ってエミリアとミリスの状況を尋ねた。
「ああ、それなら心配いらないよ。発見が早かったから、彼女達と、ご両親も救う事が出来たからね」
ロザラムはにっこりと微笑んで、言った。
「良かった…。ミリ姉とエミ姉が無事で…」
リリーは少し涙ぐみながら、安堵のため息をついた。ロイとルイスも、ミリスとエミリア、そしてサリアとセイルが無事である事に安堵の表情を浮かべた。
「あの…それで、今、ミリス姉さん達はどこに？」
ロイがそう言った瞬間、ロザラムの表情が変わった。「それは教える訳にはいかないな」
「！」
ロザラムは邪悪な笑みを浮かべながら、剣の柄に手を掛けた。
「何故なら、ここで君達には死んで貰わなければならないからね…」
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