――さぁ、天国への扉を叩こう。
君は入ることができる。
君にはその権利がある。
恐れないで。地獄の連中になんて気を使わなくていいから。
幸せになりたいんでしょう?
悲しいことから逃れたい。
人の目なんて気にせずに自由に生きれたら……。
だからここへ来たんでしょう?
荘厳な扉の前に立って。
あと一つ必要なのは。
――勇気だけ。
幸せになってもいいんだよ?
君だからだよ。
君だからこの扉をくぐり抜けても許されるんだ。
さぁ自信を持って。
大きく息を吸って。
力いっぱい扉を叩け。
「すみません!幸せになりに来ました!!」
そこからすべては始まるんだ。
求めた者を神は救う。
幸せを願った君は、幸せへの扉を開ける権利を得る。
些細なことだよ。
だけど、意外と難しい。
自己嫌悪の檻から逃れるんだ。
そして堂々と生きるんだ。
今からだって遅くない。
幸せを求めるんだ。
幸せに、なるんだ――!
――さぁ、天国への扉を叩こう!