私は中村楓
(なかむらかえで)
今の学校…青鈴御(あおりんご)高校に入学してもう三ヶ月ほどたつけど…私はいまだにこの学校に慣れない……。
その大きな原因はきっと生徒に問題がある……。
別に不良とかじゃないんだけど、変わってる…皆が…今日も一日が大変だった…。
「楓ちゃ〜ん、おはよう!」
通学路から走って来たのは私の友達、吉田華美(よしだはなみ)この子は学校でも有名なおてんば娘、そして…
「あ………………」
「華美…今、踏んだのは……もしかして……」
そう、案の定……定番の
「い…犬の尻尾〜!?」
首輪が外れた犬は怒りに任せて吠えるはどこまでも追いかけてくるは朝から大変だった。
学校に着いて、早速話し掛けてくる人物がいた。
名前は水島哲(みずしまてつ)、クラスの中では人気者の男子…。
元同じ中学校の生徒は哲は修学旅行で雪山に行き、雪崩にあったが、なぜか持っていた遠足用の敷物でスノボーをして、生き延びた経験があると言う伝説の人らしい……。
「お前等また朝からなんかあっただろ?くたびれた顔してるぞ?」
「あ…あははは…実は、あたしが、犬の尻尾をね……」
「ぷ…あっははははは………お前等朝から何定番なドジ踏んでんだ!?」
クラス中が大笑いする…
「ちょっと!私は踏んでないわよ!何でお前等になるのよ!」
「ちょっと、酷いよ〜、楓ちゃん!」
「こらっ!!静かにせんか!ホームルームが始められんだろう!」
先生の出現で皆が席につき、会話も止まる中……
「セーフ!」
「アウトだ」
先生が怒りを含んだ声で言った。
名前は桂木一郎(かつらぎいちろう)、遅刻魔で有名。
「大体、桂木!窓から教室に入るなと、何回教えたら気が済むんだ!大体ここは三階だぞ!?どうやって入ったんだ?」
「やだなぁ〜〜先生、人間やってみたら案外できますよ〜」
「限度があるわ!!」
ちなみに、桂木君のあだ名は忍者君
そして、今日も騒がしい一日が過ぎて行った……
静かな学校に転校したい………最近の願いはそればかり……。