一枚の写真 〜太斗〜

神様の親戚  2008-06-02投稿
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(はぁ…


どうしよう…)







太斗。

真面目な彼もまた『翼翔室』に呼ばれた。




それは先週のテストの事。


彼の親は大きな病院の先生で、昔から厳しかった。

だからこそ今回のテストもいい点数を取らなくてはいけなくて…そのプレッシャーから



カンニングをしてしまった…。



そのカンニングが先生にばれたのか、彼は『翼翔室』に呼ばれた。



そして担任の先生と『翼翔室』に向かう途中…

彼は勇気を出して聞いてみた。


太斗「あのう…先生…俺が呼ばれるのって、テストの事ですか?」

先生「…ん?何の事だ?それよりお前、今日塾か?」

太斗「あ、はい!」




(良かった…ばれてない…ん?じゃあ何で?)


先生「そっか…じゃあ今日は少し遅れるかもしれないが許してくれな!!」

太斗「はい…あのぉ…じゃなんで俺呼ばれたんすか?」


先生「ん?あ、ちょっと頼みたい事があってなっ」





(頼みたい事…?)












二人はその後ほとんど言葉を喋らず…



先生は『翼翔室』の前に立った。







先生「じゃあ…中で待っててくれ!もう少ししたら青木先生がお前達の所に話しに来るから。」







太斗「お前達?」






先生「あぁ、お前の他に中に一組と三組の男の子がいるんだ。」







太斗「え?名前は?」





先生「『一組の隆』と『三組の裕二』だ。知ってるか?」






太斗「いや、知らないっす…」







先生「そっか!まぁ気まずいかもしれんが、少しだからな。」



太斗「いやっすよ。俺」




先生「まぁ頼むよ!…カンニングの事黙っててやるから!(ボソッ)」





(知ってたのかよ!!)










そして中に入ると想像以上に気まずい空気が流れていたが…









初めて三人は揃った。





つづく

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