原純太は、成人したばかりで、小さな会社に勤めていた。
純太は、一人暮しであり、友達を呼んで会話や食事を楽しむ事が多かった。給料日だったため、友達を呼んで食事をしようと思っていた。
そんな夕方
♪〜
「おメールかな?」
純太は携帯を開いた。
<純太〜昨日親がャギの肉(?_?)まぁなんか肉送ってきてさ〜だから夜一緒に食べなぃ?そっち持ってっていい?・麻美ょり>
高校からの友達からだった。
それより彼女の字は読みにくい。何故所々文字を小さくするのか、純太には意味が分からなかった。
「ヤギの肉?ヤギ・・・って食えるんだ。」
まあ、一人暮しでヤギの肉が食べれるってなかなかないよな。
純太は、楽しみな気持ちで家を目指した。
「純太〜持ってきたよ。」
勝手に麻美は部屋に上がり込んでいた。しかも鉄板まで持参して・・・
「なんでいるの?」
純太は呆れてしまった。
「だって部屋の鍵壊れててドア開いてたよ?」
そうなのだ。純太の部屋のドアの鍵は、壊れていて、すぐに開いてしまって危ないのだ。
「修理しなくちゃなぁ。」
まぁ部屋にはろくなもん置いてないけどね。
「それより、早く食べよ!」
早く食べたいのか、麻美はさっさと肉の包んである、袋を剥がしていた。
「これヤギ肉らしいよ!美味しいって!早く焼いて食べたい!」
麻美は子供のように跳ねながら言った。
「はいはい・・・」
焼いて食べるのかは知らないけど、調理の仕方をを知らない二人は、まず焼いてみる事にした。
ジュ〜
部屋が狭いためか、煙が凄くこもって感じる。
「うえっ、窓開けてよ〜げほっ」
麻美は苦しそうだった。
俺も苦しい・・・
近所迷惑になるかもと、思いながらも、窓を開けた。
「・・・ん?」
今・・・、何かいた?
・・・見間違いかな。
「純太〜焼けたよ?どうしたの?」
麻美の声で、我に帰った。
「あ、なんか変なのが見えてさ。」
しかし麻美は、そんなわけないでしょ。と言いながら、先に肉を食べていた。
そうかな・・・?
純太は、食事に戻った。