リミスの案内で三人は裏山に向かった。最初はなだらかな丘が続いていたが、途中からは急な坂とモンスターが現れ始めてきた。
犬のような姿をした、モンスターケルベルズの集団が現れた時。「僕に任せて」桐生を抜き放そうとしていたユータの前にリミスが立った。
素早く連結棒を取り出すと「いくぞ?」素早く棒を振り回しながら、ケルベルズを蹴散らしていく。そして連結棒に隠されたカラクリの一つ、牙尖を使う。さっきの熊に使った技だ。
すぐにではなかったものの、ミホシ達の力を借りずに何とか倒した。
「へぇ〜やるじゃん」ミホシが興味津々に連結棒を見た。
数時間後…
「ここが裏山です」モンスター達を退けながら四人は洞窟に辿り着いた。
「この先に…あの男が…」連結棒を握る手に力が入る。「まぁ?落ち着いて?」ミホシが肩に手をかける。「さぁ…中にはいるよ?」四人は洞窟に足を踏み入れた。
「そろそろ1番奥になります」リミスが先頭を歩きながら、松明の光りで道を照らす。
広々とした洞窟。四人が横にならんでも、まだ広さがある。
松明の光りが広々としたドームを照らしだした。
「ここは?まさか?」
「ようこそ…再びの魔空間へ…」