とうとう降ろされた。大分山の中だな。
お父さん、あんな車飛ばさなくても・・・
大丈夫だよ、追い掛けないから。
でもあの日、僕にはゆりちゃんを守るにはあの方法しか思い浮かばなかったんだ。
近所に住んでる悪ガキがゆりちゃんをいじめて石をぶつけようとしてたから、僕はそいつの足を噛んだんだ。
でも軽くだよ。
あいつ大袈裟なんだよ。 でも人間の世界ではやっちゃいけない事なんだね。
まさか僕が捨てられる事になるとは思わなかった。
正義のヒーロー気取りだった。 ゆりちゃんは何してるのかな？
学校から帰ってきて、僕が居なくて大丈夫かな？ 泣いたりしないかな？
僕が拾われてからみんなから幸せをいっぱいもらったけど、僕はみんなに幸せをあげることが出来たのかな？
これからどうしよ、
もう一回お願いします。なんて事できないし、僕が野良犬かぁ。
寝るところとごはんをどうにかしないとな。いままでならちゃんと朝と夕方ごはんが出てきたのにな。 これから自分で見つけなきゃ
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