この愛の結末(16)

じゅりあ  2008-06-04投稿
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『話くらい聞いてやれば?』

ふと、違和感を覚える。
「…気になったんだけど、あんた何で梓の肩持つの?小遣い貰ったとか、そんなんじゃないでしょうね」

『貰ってねーし!ただ、梓さんは昔から知ってるし、兄貴みたいなもんだからよ』

兄貴みたいなもんか…。
そういや、充の事可愛がってくれてたもんね。
梓、一人っ子だから弟に欲しいって言ってた。

…そんな事もあったのにね。

『おい、聞いてんのか!?』
電話の向こうで充が呼んでいるのに気付き、我に返った。

「お姉ちゃんに、おいって何よ??偉そうに!昔はそんな事なかったのに。そーよ、高校入る前はおとなしい良い子だったのにさぁ。何なのその言い方!?だいたい…」

『あぁ、うっせぇ…』

止まらない私にめんどくさそうな声を出す充。

『…とにかく、ちゃんと話せよ』



そう言って一方的に電話は切れた。

(なんなのよ、アイツ)
「何であんたが気にしてんだっつーの!」
一人、携帯に向けて叫んだ。

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