4話 『本物の恋。』
私は家へ帰宅。そのままベットに横になった…。
頭の中がアラタでいっぱい。
今帰ってきたばかりだけどもう会いたいよ、アラタ。
次会うとしたら…………私、会っていいのかな。
結婚してるし、こんなのよくないに決まってる。
どうしよう………………………………。
アラタ、自宅に着いたかな?電話してみようかな?
貰ったメモをバックから取り出し電話してみた。ワンコールで出た。
アラタ『もしもし?』
いずみ『アラタ。』
アラタ『いずみさん?すぐ電話くれるなんて嬉しいよ。』
いずみ『こちらこそ今日はありがとう。自宅に着いた?』
アラタ『さっき着いたよ。これからちょっと仕事して寝るよ。明日早起きだから。』
いずみ『アラタは多忙だね。寝る暇ないって言ってたもんね。』
アラタ『まぁな。あのさー、メールしたいんだけど携帯のメアド教えてくれる?』
いずみ『うん。じゃあ電話切ったらメアド入れとくね。…アラタ………。』
アラタ『何?』
いずみ『…何でもない。また会った時に話すね。』
アラタ『俺も会って話したい事がある。それと、次の休みはまだ未定なんだけど、仕事の合間に時間出来たら会いたいからメールするよ。
会ってくれる?』
いずみ『もちろん。』
アラタ『じゃあ、メール待ってるよ。』
いずみ『うん。おやすみなさい。』
なんだか、恋人同士の会話みたい。
でも、次会う時に言わなきゃね。結婚してること。
私はメールした。
アラタからすぐ返信があった
『今日は本当に楽しかった。次会うのも楽しみにしてるよ。おやすみ…。アラタ』
もう信じていいのかな?私の事、少しでも好感を持ってくれていると。
神様は意地悪ね。人妻に叶わぬ恋をさせるなんて。
私の気持ちは止まらなかった…。
でもあの日以来、アラタからの連絡はなかった。そして1ヶ月…。
やっぱり芸能人だし住む世界が違うと、あれは夢だったと、あきらめる気持ちでいっぱいになった。
それでも、アラタとの思い出は消えなくてメールを待ち続けた。
あの時の言葉を偽りだとは思いたくなかったから。
続く…。 4話No.1