虹を追いかけてた。 世界が涙を落とした後に生まれるあいつを見つけては手を伸ばし、触れられないこの手に涙を落とす。掴んでみても指の隙間から逃げていく。 虹を追いかけてた。 いつの間にか消えてる事に気づかないまま有りもしない幻想を追いかけてる。触れられない事は解っていても解らないフリをする。 虹を追いかけてた。 世界が泣かなくなったって探し回る。心の中に虹を描きながらいつの日か触れられるのを待っている。 夢の中に虹を探す。
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