「うぉっ・・・、やれば出来るじゃねぇか」
そして、壁は消滅して煙だけが残った。
シュンッ・・・―――\r
「!」
煙の中から、怜が右手に電気を溜めながら猛スピードで向かってくる。
バリッ・・・―――\r
啓吾は、右手を前に突き出す。怜も同じ。そして、ぶつかり合うが・・・
「変わってねぇな・・・」
「啓吾もね・・・」
2人の腕は、お互いの顔の前で交差し、お互いの顔の前で止まっている。
「おっ・・・、記憶が戻ったようだな」
遠くから見ていた源二が言う。
―スィークレット・カムパニー―\r
「うわぁ・・・、懐かしい・・・」
怜と啓吾と源二は中に入る。
「3年ぶりだからな」
「3年・・・か」
怜は、辺りを見回す。
「啓吾は、記憶抜かれなかったの?」
「あぁ・・・、俺は・・・―――」
「まぁ、立ち話もなんだから座れよ」
源二が言う。啓吾と怜はイスに座る。
「俺は、3年前・・・」
啓吾は、話を続けた。
俺は、3年前からの事。つまり、俺が病院に居た事と、もう1つの夢玉について話した。怜は、少し悲しげな表情をしていた。
「じゃぁ、その闇夢玉を壊せばいいんですね?」
「あぁ、そぉだ」
「でも、何処にあるかは調べないと分からないらしい」
「そっか・・・、あのさ・・・―――」
怜は、啓吾の顔を見て言う。
「龍華さんは・・・?」
「・・・それは・・・」
啓吾は、下を向く。
「龍華は、何処かで生きてるさ」
源二が言う。
「本当・・・ですか?」
「あぁ。本当だ」
と、源二が言うと怜はホッとした顔をした。
「あぁ、そぉだ・・・」
源二は、パソコンの方を見る。
「闇夢玉のある場所が分かったぞ」
「で、何処なんだ?」
源二は、パソコンの画面を見ながら言う。
「ココから、10?先にあるスティンって町だ」
ミッション:闇夢玉の破壊。
俺達は、まだ知らなかった。
闇夢玉の本当の怖さを。
俺達は、スティンでその怖さを知った・・・。