第二章【出発】
モートルはさっそく研究者に戻て行った。
いつもなら研究者の向かいにあるお気に入りのコーヒーショップで
一杯飲んで帰るのが
博士の日課ではあったが、その日はその日課さえは忘れてしまう程だった。
「みんないるかね?」
「はい先生〜」
元気な声がすかさず返ってきた。
彼はトムといい何でも優秀で生徒達のリーダー的存在である。
「でもロンとショーンは今日は来てないの」
今度は何か書き物をしている女の子が言った
彼女はサラ、トムとは付き合いが長い。
他になにやらお菓子をパクパク口にしていてどこにでもいそうな食いしん坊ルッチ
動物図鑑を見ながら
笑みを浮かべている動物大好き少女のルナ
そしてこの場にはいないが、ロンとショーンがいる。モートルの生徒は全部6人いる
みんなモートルを尊敬している生徒達である。
「ゴッホン。」
咳払いをし注目を集めさせた、モートル
「今日はみなに話す事がある」
トム「何ですか先生?」 すぐに食いついたのはやはりトムだった。
モートル「今すぐにでも話したいのだが、しかしみなが揃ってからにしたいんだ。」
「これは極めて大事な事だからな」
その後すぐにサラが言った。
「あの2人には後で私達から話しますわ」
しかしモートル博士は首を横にふった
モートル「いやいや、皆が揃い皆と相談した結果、結論を出したい。」
サラは心の中であの2人がいなくても別に問題ないじゃないと言っていたが、口に出す事はしなかった。
そこで誰か歩いて来る音がした。
どうやら1人ではないようだ。
ガチャ。
ドアが開いた。
?に続く