二匹はしだいに感化されていた。 一つの理由としては、オーガが喧嘩を教え、もう一つは子分達の話しによる憧れ。
名前はどうする、となった日、初めてブチ模様が口を開く。 「テイル」
この一言だけであった。 一方のシマ模様はペンダントを所持していて、「アース」と印されていた。
テイルとアース。
二匹の名前はすでにあった。 この事からまたもや煙たがる者達の被害妄想が広がりつつあった。
ある日、ナワバリの偵察の日の事だ…。 テイルとアースは子分猫達についていき、ナワバリの異常を調べていた時、何者かに襲われる。
名を「NEVERグランド」の手先で、恐るべき力を見せ付けた。 子分猫達はテイルとアースを護るのに全力を尽くしたが、次々とやられた。
それを見て怒りを抑えられなかったテイルはある力を使って敵を皆殺しにした。
テイルとアースは子分猫を抱き抱え、ナワバリに戻った…。 オーガが見つけ、直ぐさまに医療班猫達を呼んだ。
オーガはテイルの使った能力に目をつけた
定められた五匹の猫のみ使える、「Dream」と同じ力を、感じたのだろう。
Dreamには五つの種類がある
Technical
身体能力が上がり、身体に凍りを纏う
Electric
電気を操る 周りの電気を吸収し、放つ事ができる。
Trace
自分を、相手の身体、顔そっくりにすることができる (性格は不可)
Rize
高温の光の球を放ったり、多種多様な能力。
主に光属性
Alarm
危険察知能力と、未来予知能力を持っている
テイルはTechnicalを使った。 絶対ではないが、可能性は高い。
襲撃後、オーガは突然姿を消した。 理由は、未だに不明であった。
本当の理由は、「Tetra」への帰還命令らしいが、本人は、「Dreamの謎を解明させる」と偽った
そしてそのオーガの帰還が、団体を破滅に導いた。
事件は後に、「戦鬼の陥落」と呼ばれる。
テイルとアースは共に団地を抜け出し、お互いに別れ、ナワバリを作ったという。
そして今二匹はナワバリを争う仲になっていた。