今日僕は、死んだ。
僕の死体は家族に見守られていた。
皆、帰ってきてよとか、なんでこうなるの!?とか嘆いていた。
「母さん・・・」
母さんの肩に手を置いても、振り向いてはくれない。
分かってるよ・・・
昼から、火葬が行われた。僕の死体は霊救車によって運ばれた。僕は棺桶におさまって、寝ているようだった。
「起きてよ・・・」
姉が僕の頬を軽くひねった。
いつもなら僕はやり返すのに・・・
なんだか変だね。
しばらくして、火葬場に着いた。
母は泣き崩れて、姉は僕を棺桶のガラス越しに見つめていた。
僕・・・焼かれるんだね。
大丈夫。熱くなんかないよ?だって今まで体冷たくて寒かったんだ。
「母さん・・・!」
涙が零れた。
僕は四十九日後にはこの世を旅立つ。
その日まで・・・
いっぱい、いっぱいみんな、笑ってね。
END