アラタ『あの日、マジで酔ってたけど俺、ちゃんと覚えてたんだ。
あの池袋のお店でいずみさんを見て一目惚れしちゃって。』
いずみ『えっ?あのお店にアラタいたの?』
アラタ『いずみさんが来る前からね。
俺は出口付近でいずみさんとすれ違ったんだよ。』
いずみ『そうだったんだ。』
アラタ『だけど道端で会ったのは偶然だよ。
俺自身びっくりしたけど、酔ってたからそんな状況で何も言えなかった。
カードキーを渡したのはいずみさんだったからだよ。
一目惚れって今まで俺の人生にはないから驚いたよ。
で、会ってみたらやばいくらい好みの女でびびった。』
こんなことが…。
いずみ『夢、見てるみたい。』
アラタ『夢じゃないよ。本気だよ。
真剣に俺と付き合って欲しい。』
いずみ『私もアラタの事…好き。
こんな事ってあるんだね。私、ずっとアラタのファンだった。ファンでしかいられないと思ってた。
なのに、こんな運命があったなんて…。』
しゃべりながら涙が止まらない。
アラタ『いずみって呼んでいい?』
私はうなずいた。
アラタ『俺のファンだったの?』
いずみ『そうだよ。会ったらもっと好きになったよ。』
そう言ったら私の側にきて抱きしめてくれた。
アラタ『すごい嬉しいよ。…いずみ。』
私たちはキスした。アラタのキスは長かった。
彼なら信じれる。
そう思った。
私は、旦那の存在を忘れるほどアラタしか見えなかった。
続く…。 4話完結